すべてのリアルタイム口座間システムに共通する考え方はリアルタイム A2A 決済の詳細を参照してください。このページは米国のシステム固有の内容に焦点を当てています。
2つの即時決済システム
RTP (The Clearing House)
2017 年に稼働した RTP は、米国で数十年ぶりの新しい基幹決済システムでした。24 時間 365 日稼働し、各決済を即時かつ確定的に精算し、米国の銀行口座の大多数に到達します。
FedNow(連邦準備制度)
2023 年 7 月に稼働した FedNow は、連邦準備制度自身の即時決済システムです。米国のすべての金融機関が連邦準備制度にアクセスできるため、FedNow を導入するだけで、規模を問わず銀行や信用組合が即時決済を提供できます。
2つ存在する理由
FedNow が登場する前は、RTP を提供するには金融機関が The Clearing House のネットワークに参加している必要がありました。FedNow は、全米の数千に及ぶ中小規模の金融機関に即時決済を開放しました。現在この2つのシステムは併存しており、多くの事業者はできるだけ多くの銀行に到達するために両方へ接続しています。両者の比較
これらはネットワークの上限です。個々の銀行はしばしば独自のより低い上限を設けているため、実際に送金できる金額は決済システムだけでなく金融機関にも左右されます。
「即時かつ確定的」の意味
どちらのシステムもクレジットプッシュ型です。送金人が決済を開始し、資金を送り出します。そして両者は取消不能です。決済がいったん精算されると、ACH 決済やカード決済のように取り消すことはできません。この確実性は価値がありますが、その分、決済を送る前の厳格なチェックに責任が移ります。タイミングの確実性
資金は数秒で届き、時間帯を問わず直ちに利用できます。バッチや営業日を待つ必要はありません。
送信後のセーフティネットがない
決済を取り消せないため、取消可能な決済手段よりも、承認ワークフロー、不正チェック、受取人の検証が重要になります。
他の市場との比較
米国のシステムは、オーストラリアの NPP や日本のモアタイムシステムと同じ中核的な役割(即時、24 時間体制、確定的な銀行決済)を果たします。ただし米国は、1つの国内システムではなく2つの競合するシステムを運用している点で特異です。普及は依然として拡大途上にあり、現時点で即時決済の取引量は ACH より大幅に少ないものの、利用は急速に伸びています。現在も米国の銀行決済の大半を担うバッチベースの代替手段については、ACH 信用振替と当日 ACHを参照してください。