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リアルタイムの口座間 (A2A) 決済とカード決済は、どちらも顧客から事業者へ資金を動かしますが、その経路は大きく異なります。この違いは、入金の速さ、決済ごとのコスト、そして顧客が後から取り消せるかどうかに影響します。このページでは両者を比較し、ビジネスのどの部分にどちらが合うかを判断できるようにします。

中核的な違い

カード決済はカードネットワークを経由します。顧客の銀行(イシュア)、カードスキーム(Visa や Mastercard など)、そして加盟店の銀行(アクワイアラ)がすべて関与します。リアルタイム A2A 決済はそれらをすべて省き、オーストラリアの NPP や米国の FedNow といったリアルタイムシステム上で、2つの銀行口座間を直接資金が移動します。 間に入る当事者が少ないほど、一般にコストは低く、資金へのアクセスは速く、チャージバックもありません。ただし、精算後に決済を取り消す仕組みも用意されていません。

項目別の比較

速度と精算

リアルタイム A2A 決済では、時間帯を問わず数秒で資金がアカウントに入ります。カード決済は瞬時に承認されますが、実際の資金はカードネットワークがバッチを処理した後、通常 1〜3 営業日後に届きます。安定したキャッシュフローが重要なビジネスであれば、この差は検討に値します。

コスト

カード決済では各当事者がわずかな取り分を得ており、その合計が加盟店手数料率として知られるものになります。リアルタイム A2A 決済は当事者が少ないため、通常は1件あたりのコストが低くなります。決済件数が多いビジネスでは、その一部をカードから A2A へ移すことで、総コストを有意に下げられます。

異議申立てとチャージバック

カードの顧客は決済に異議を申立ててチャージバックを発生させることができ、資金が引き戻されるうえ、加盟店に手数料が課されることも多くあります。精算済みの A2A 決済にはそのような仕組みがなく、確定的です。これは加盟店にとって売上損失の一般的な原因を取り除きますが、同時に自社の不正チェックと返金プロセスの比重が高まります。決済を取り消してくれるネットワークが存在しないからです。

データと記録の照合

A2A 決済は請求書番号などの追加情報を決済そのものに持たせられます。そのため、各決済を正しい注文へ自動的に照合することが容易になります。カード決済は情報量が少ないため、自社の記録との照合に手作業が増える場合があります。

それぞれの使いどころ

リアルタイム A2A を選ぶ場合

資金への迅速なアクセス、手数料の低減、チャージバックの回避、消込の容易さを求める場合です。たとえば請求書決済、サブスクリプション、大量のチェックアウトが該当します。

カードを選ぶ場合

顧客がカード決済を期待している場合、カードチェックアウトの馴染みやすさを重視する場合、またはビジネスモデルが「先にオーソリして後でキャプチャする」機能に依存している場合です。
ほとんどのビジネスは、どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。チェックアウトでリアルタイム A2A とカードの両方を提供すれば、どちらかを好む顧客の障壁を取り除けるため、購入を完了する顧客が増えます。
カード決済がオーソリ、キャプチャ、精算をどう進むかをより詳しく知りたい場合は、カード決済の仕組みを参照してください。